さて、ただ“延べ竿で鯉釣り”というだけでも、延べ竿にも種類がありますし、ましてや糸や鈎、エサとなると・・・。
ここでは、管理人が“延べ竿で鯉釣り”をする時のタックルとエサを元に、その一例を紹介します。
ぜひ釣行を重ねて、自分の一番好きなタックルを見出してみてください^^。
画像の竿は“舞鯉”という鯉竿です。15尺で4000円程でした。
この竿の硬さは硬調。硬調とはいっても、個人的には結構柔らかいと感じることもあります(釣りづらいわけではありません)。
カーボン含有率が高いので、とても軽くて使いやすい竿です。
もう一本“うかれ鯉”という21尺の鯉竿も持っています。
こちらは少し重くはなりますが、長い分、鯉を掛けた時にだいぶ余裕がもてる感じです。
手元に鯉竿がない場合は、万能竿や渓流竿で代用することが可能ですが、
いずれは鯉専用の延べ竿を手に入れた方がいいでしょう。
道糸はナイロン又はフロロカーボンの3号〜6号を使っています(画像はヘラ用の道糸です)。
ハリスはフロロカーボンの1.5号〜3号の中から、
その時の道糸の号数の、半分のものを選択して使っています(道糸4号なら、ハリス2号)。
鯉釣りでは、糸切れでバラすのを防ぐためにも出来る限り太い糸を使うべきです。
ただし限度があり、あまりハリスを太くしすぎると、ハリスが切れる前に竿の方が折れてしまう場合があるので、
一応、ハリスは3号〜5号までを目安にしておいた方がいいです。
管理人も小6の時に、鯉との無理なやりとりで、 延べ竿での鯉とのやりとりは、 |
ウキは安価なブランコ式のヘラウキがオススメ。
ヘラウキだと、エサがバラケてなくなったのが分かりやすいので便利です。
また、水面から出た長いトップが、一気に消しこまれるアタリを楽しめるのもいいですね。
同じシリーズの違う大きさのウキを2、3本揃えられるとさらに良いでしょう。
ブランコ式のヘラウキの場合、中にはブランコがよく外れる物もあるので、
瞬間接着剤を道具箱に入れておくとすぐに直せます。
もちろん棒ウキや玉ウキなんかでもOK。
オモリはガン玉、板オモリのどちらでもいいですが、ヘラウキの場合、浮力調整という点では板オモリがやりやすいです。
しかし、おおまかな浮力調節はガン玉でやり、微調整に板オモリを使う方法もあります。
鯉釣りでは、少し大きめのウキを使うことが多いので、板オモリは少し厚めの方が使いやすいです。
ウキゴムは、ブランコ式のヘラウキの場合は普通のウキゴム、
ブランコ無しのヘラウキは遊動ウキゴムで固定するのが一般的。
管理人もそうしています。
ただ、ブランコ式だから普通のウキゴムでなければならない、というワケではありません。
むしろブランコ式の場合はどちらでもよいのです。
実は、ブランコ無しのヘラウキの方に、遊動ウキゴムで固定しなければならない理由があるのです。
細いトップがアワセ時の衝撃で破損するのを防ぐためです。
ブランコ式のヘラウキなら普通のウキゴム固定でも、ブランコのおかげでアワセの衝撃はある程度和らぎますが、
ブランコ無しのヘラウキを普通のウキゴムで固定してしまうと、ウキの脚からアワセの衝撃がダイレクトにトップまで伝わり、
最悪の場合、破損してしまうからです。
道糸とハリスを接続するための“接続具”は、タル型サルカン(普通のヨリモドシ)を使うのが一般的です。
小さすぎず、大きすぎないサイズがいいでしょう。
鈎はヘラ鈎の他、鯉用の鈎もあります。
少し号数を小さめにすることで、マブナやヘラブナも釣ることができます。
管理人は9号を使っています。
これもウキゴムの“ブランコ式のヘラウキ”と“ブランコ無しのヘラウキ”による使い分けと似ていますが、
練りエサだからスレ鈎、ではなく、
練りエサの場合、鈎に返しがあろうがなかろうが、バラケて鈎から落ちてしまうのだから、
それなら、魚へのダメージが少ないスレ鈎を使った方がいいな、ということだけです。
魚を掛けてからの心配をされるかもしれませんが、スレ鈎で魚がバレる一番の原因は、テンションを緩めたことによる鈎外れです。
延べ竿の場合、竿を矯めて耐えることはあっても、糸を出すことはありませんから、鈎に返しがないことによるバラシの心配はありません。
他にもまだ必要なもの、あると便利なものがあります。
練りエサを使う場合必要です。
いろいろ種類はありますが、グルテンを使いたい人は
画像のような“グルテンボール”をオススメします。
エサと水の分量を量るための計量カップもセットで揃えると便利です。
竿掛けがあると、釣りをしている時に竿を置いて待つことができるので
とても楽に釣りができます。実際には他の理由もあって竿掛けを使うのですけどね。
野釣りでは、“釣り台”に“万力”と呼ばれるものをセットし、
万力に竿掛けを挿して使います。
管理人はアルミ製小型釣り台、ミニチャー万力、ベンリック竿掛けを使っています。
また、岸が土手の釣り場なら、釣り台と万力は必要なく、
ベンリック竿掛けを岸に挿しこんで、アンテナ式の元受を取り付ければOKです。
この場合、正規の竿掛けの代わりに投げ釣りで使うサーフポールの流用も可能です。
水汲みバケツは練りエサを作る時の水を汲んだりするのに使います。
タモはこの釣りには必須です。鯉は普通に釣れるのが50cmオーバーなので、延べ竿で抜き上げることはできません。
画像は一般的な“磯ダモ”ですが、80、90台の鯉を狙いたい方は、
もっとしっかりした、鯉用のタモを使うのが無難だとおもいます。
前ページにもありますが、
ここでは練りエサを使うことを前提にこれから話を進めていきます。
もちろん
他の生きエサや、ここにないエサがダメなわけでは全くありません。
管理人は上の画像のような、いわゆるダンゴエサと、グルテン系のエサを使っています。
どちらかといえば、鯉釣りではダンゴエサの方を使う機会が多いでしょうか。
これは釣りをする人の好みで選んでも問題ないと思います。
しかし一般に、厳寒期のヘラ釣りなどでグルテンが使われるのには、
冬の活性の低い魚にとって、グルテンが非常に吸い込みやすいエサである、という理由があるからです。
こういう事も踏まえた上で、鯉釣りのエサを選択するのもいいでしょう。